2019年3月7日木曜日

子供たちに平和の尊さを伝えよう!- “人間・神の子”、神性の表現から -


元高校教諭のK.O です。

昨年6月23日、沖縄で戦没者追悼式が行われ、中学生の相良倫子さんが「生きる」と題して自作の詩を朗読しました。「全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。生きる事、命を大切にできることを、誰からも侵されない世界を創ること。平和を創造する努力を、厭わないことを。」世界平和を願う素晴らしい内容に感動しました。

今、子供たちに平和を語るとき

2016年より、高校生(18歳以上)にも選挙権が与えられ、地方・国の政治に参加することができるようになりました。昨今、憲法改正やそのための国民投票について、各政党の主義・主張や国会日程が報道されています。このような中で、子供たちに“平和の尊さ”と、そのために何が真実で何が大切かを、今、語るときであると思うのです。若い人が単に景気がよい、就職率がよいという目の前の利益で、政権を考え支持している傾向が高いと聞きます。世界と日本の平和のために、そして美しい地球のために重要なものは何かを。

小中高の学校現場で、また生命学園で平和を語る要点は以下のように考えます。①戦争はなぜ起るのか、その原因は?-プラトンの『国家』の中で、人間の「欲望」であると。②しからば「欲望」の統御こそが必要であり、他国から奪わない自然から奪わない生き方が求められる。自国も他国も大切に、そして自然をすべての生物・鉱物を大切にする生き方。③「倫理的な生活者」-エシカルライフスタイルの実践。「ノーミート、低炭素の食生活」、「省資源、低炭素の生活法」、「自然重視、低炭素の表現活動」-信仰を生活に実践する生き方。④また、「平和主義」や「信教の自由」等、「立憲主義」の大切なこと。子供たちに、平和と憲法について、年代に応じて分かりやすく説明していくことは、吾々大人の責務であると考えます。
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PBSの活動を通して

私達が地球環境を守り、世界平和を実現していくには、“人間・神の子”の内部理想の実現、神性の表現-それにより自らの人間の欲望を正しく統御することが大切です。そして、そのために倫理的な生活、PBSの活動を実践しています。

そのことを、総裁・谷口雅宣先生は、次のように示されています。  

地球生命の運命は、私たちの手中にある。言い換えれば、人類を含めた地球上のすべての生命の生活の場を、破壊するのか、維持し続けるかの判断は、私たち一人一人の毎日の選択に委ねられているのである。煩悩優先の生活ではなく、“倫理的な生活”――神性表現の生活が求められている理由が、ここにある。(機関誌『生長の家』2017年7月号7頁) 

 PBSの活動を具体的に実践している、中学校教諭の方は、SNI自転車部に所属し、部員の方々とクリーンサイクリングに参加しています。汚い道路がきれいになり喜びがあると語っています。また、SNIオーガニック菜園部にも入り、勤務校で生徒と畑づくりを通して、自然と一体の生き方を指導しているそうです。

“人間・神の子”は世界平和の基礎

平和な世界を実現していくためには、日本の平和が大切です。それには、日本国憲法の長所を理解することが肝要です。『“人間・神の子”は 立憲主義の基礎』8頁には、立憲主義について次のように説明しています。

  立憲主義とは「憲法によって権力を制限し、憲法を権力に遵守させる」ことです。

つまり、個人の基本的な人権を尊重し、それを権力から護るのが立憲主義の特徴なのです。

そして、19頁には“人間・神の子”は立憲主義の基礎であることについて述べています。 
  
 (前略)人間は神の“無限”の表現として、一人ひとりがかけがえのない絶対価値を持つ“神の子”だと考えます。だから、この“人間・神の子”の教えは、基本的人権が尊重されるべき根拠となるという意味で、立憲主義の基礎となるものだと言えるのです。

基本的人権の尊重は世界共通の理念となっていて、“人間・神の子”の教えは人類共通の理念の宗教的な基礎とも言えます。
人間・神の子”-神性の表現から、子供たちに平和の尊さについて分かりやすく伝えていきたいと考えます。
                                      K.O
 * project-based system  生長の家のプロジェクト型組織