2020年11月26日木曜日

ネット・ゲーム依存から子供たちを守ろう! − 自然と触れ合う喜びと学び −

 
 
元高校教諭のK.Oです。

   香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」が可決されましたが、賛否が論じられています。子供たちのゲームやインターネット依存の実態について、厚生労働省の2017年度の調査は、中高生の約93万人がゲームなどでネット依存の疑いがあると推計しています。また、WHO(世界保健機構)は、2000年に「ゲーム障害」を疾病と認定。ネット・ゲームのやりすぎは、健康への支障、学力低下、引きこもり、脳への影響等の大きい問題があるのです。これを県条例で、一律に時間等の利用を制限することが是か非か・・・。

解放と引き出しの教育

   子供たちをスマホやゲーム依存から守るためには、その解決の根本は、まず、子供の教育全体の問題として捉えることです。そして、その基本は子供たち一人ひとりを神の子として信じ、神性を引き出すところにあります。神が現れれば全てが整うのです。子供を自由に解放し、良いところを褒めて認めて引き出すことが第一で、規則や条例で縛るのは逆効果になることが多いのです。

   生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、「子供の教育」について、次のように示されています。  

   わが家の場合、夫は成人した子供に対しては完全に彼らの自由を尊重する姿勢をとった。その考えは正しいと思ったから、私はその方針に従った。(中略)まだ、親の執着心がでることもあるが、常に子供に宿る神性を信じて、引き出す母でありたいと思う。    (谷口純子先生著『平和のレシピ』93~94頁より)

自然との触れ合い-喜びと学び  

    豊かな自然-樹木や草花、そして鳥や虫たち、爽やかな風。この自然との触れ合いに、真の喜びがあり、ゲーム以上の楽しさがあります。まさに、この自然の中にこそ、子供たちのこころを解放し、神性を引き出してくれる大いなる生命力があるのです。

    生長の家総裁・谷口雅宣先生は、「自然に触れる」ことについて、次のように説かれています。

    子供には直接、自然に触れる機会をできるだけ多く作ってください。それは、近くの公園の散歩でも、ベランダ菜園に来る虫との交流でもいいのです。それによって、私たち大人の生活もきっと豊になり、リフレッシュされると思います。 (谷口雅宣先生著『神さまと自然とともにある祈り』あとがきより)

   自然と触れ合いの効果は科学的にも立証され、インターネット依存症治療に自然の中で過ごす「治療キャンプ」が開かれていることも、その一例です。

    ゲームの制限も一方的に決めてしまうのではなく、子供たちに「道理を説く」ことが大切です。つまり、ゲームのやり過ぎは、健康や学業へ影響があることを理解させ、子供の意見も取り入れて親子で話し合いルールを作ることが必要と思います。また、コロナ問題の中で、家族との連絡や情報伝達にスマートフォン等の適切な利用も求められています。

    最も重要なことは、ネット・ゲームの問題だけに限定するのではなく、子供の教育全体として捉え、縛りを解放し神性を引き出すこと。そのためには、自然との触れ合いが肝要であることです。さらに、PBSの活動に参加、協力することをおすすめします。この中から、人材育成を通して“新しい文明”を築いていきましょう。                                      

                                                                                                                                     K.O

2020年7月16日木曜日

コロナバスターズ宣言と生教会の役割− 現職教員と児童生徒に伝えること

 
  元公立高校教諭のK.Oです。

  世界中が新型コロナウイルス感染拡大の阻止で非常事態になっている昨今、私たち教育関係者は、何を思い何を実践すべきでしょうか。生長の家総裁・谷口雅宣先生が、2020.4.5に発表された「コロナバスターズ宣言」に基づき、私達生教会の役割について考えたいと思います。
 

「コロナバスターズ宣言」
1.責任:私たちは責任あるコミュニティーのメンバーとして考え、行動します。
2.柔軟に忍耐強く:私たちは忍耐強く生き、事態が正常化した時に正しく行動するための準備を怠りません。
3.決意:私たちはこの時期に、正常時にはなかなか決意できなかった新しい決意を固めます。
4.尊敬:私たちは、私たちの隣人ーー地上の全生物を含めたすべての仲間を尊敬します。
5.抑制・制限:私たちは現状が気に入らないというだけで、決して大騒ぎなどしません。
                              Facebook「生長の家総裁」2020.4.5より)

 上記の5つの項目が全て重要でありますが、ここでは特に4項目の「尊敬」について考えます。 

新型コロナウイルス感染はなぜ起きたのか-学ぶことは何か?

感染拡大阻止に全力を注ぐことは重要であります。また、制約された環境でも日々明るくやれることを力一杯やっていくことも大切です。

さらに、この感染がなぜ起きたのかを理解し、それを将来を担う子供たちに伝えることが大変大きな愛行であると考えます。 

  生長の家総裁・谷口雅宣先生は、「コロナウイルスは何を教える」かについて、次のよに説かれています。

 今回の新型コロナウイルスの地球規模の拡大が教えていることは、数多くある。そのうち、前記の2回の機会*で強調したのは、「人間中心主義の弊害」ということだった。(中略)「生命を礼拝する」ことも「生命の法則に随順する」こともせずに、人間の物質的、肉体的欲望を満足させることを至上目的として、長期にわたって自然破壊を進めてきたという事実を指している。(谷口雅宣先生ブログ「唐松模様」、2020.3.22より)(*3/1生長の家春季記念日、3/11「神・自然・人間大調和祈念祭」)


  総裁先生は、「生命を礼拝する」-「地上の全生物を含めたすべての仲間を尊敬」することを示されています。肉食を控えることをはじめ、全ての生物・鉱物を大切にし、自然に与え調和する生き方が重要です。


「倫理的な生き方」を実践し、教育関係者や教え子に伝えよう!


「倫理的な生き方」として、「ノーミート、低炭素の食生活」、「省資源、低炭素の生活法」、「自然重視、低炭素の表現活動」のライフスタイルを実践し、教育関係者や教え子に伝えていきましょう。一例として、クラフトづくりでは単にできたものを買うのではなく、自然素材から工夫して作ってみることです。特に自然素材から伝わってくる感触-肌触り・臭い、そして加工のしかたや難易等が自然との一体感を養ってくれます。また、この体験が全ての生命を仲間として尊敬する生き方を培ってくれます。自然とすべての生命と一体となり調和するとき、神様に導かれ、「神の子」の自覚が深まり、自他一体の自己肯定感に満たされるのです。コロナ問題の中にあって、生長の家の使命、生教会の役割は極めて大きいと考えます。                                                                                             K.O

2020年3月8日日曜日

「生長の家の教育」の魅力と希望を伝えよう!-「ブラック職場」といわれる学校現場を照らす光に -



元高校教諭のK.Oです。

  ここ数年、教員の志願者が減少し、教員のなり手が減っています。2018年度の公立小中高校教員採用試験の受験者は、全国で約13万8千人。2012年度は約16万人ですから、6年間に約2万2千人も減っているのです。(文部科学省統計) 理由は、長時間労働や保護者からの過大な要求、いわゆるモンスターペアレンツ等により「ブラック職場」と言われはじめていることに深く関わっています。
 
「生長の家の教育」は素晴らしい!-よろこびと希望・・・「祈り」から

 「生長の家の教育」を実践すると、教育は楽しくなります。児童・生徒は個性と長所を伸ばし天分を発揮し、教員はよろこびを感じ使命を抱き生き甲斐が生まれます。「人間・神の子」の自覚により、一人ひとりの生命の尊さと無限の可能性を理解し、学習や活動、仕事に表現できるからです。また、地球温暖化による異常気象-台風・大雨が頻発するなかで、真の環境教育を学び実践することにより、未来社会への希望が湧いてきます。

 特に、「祈り」の教育が子供や保護者に関わる問題だけでなく、教員の悩みも含め、教育のあらゆる問題を解決する大きな力になります。現代社会にあって、瞑想・マインドフルネス等が注目されているのです。

生長の家総裁・谷口雅宣先生は、「祈り」について、次のようにお説きくださっています。

 『観世音菩薩讃歌』には、こうあります――

   祈りは、 

   神の御心と汝らの心との導管にして 
  神との交流の楽園なり。

 日常生活の忙しさに気を取られていると、私たちはこのパイプがすでに心の中にあることを忘れがちです。しかしそれを思い出し、パイプから新鮮な“空気”を吸い込むことができれば、私たちはすぐにでも神さまからアイディアを受け取って、楽しい、創造的な生き方をする準備ができるでしょう。(谷口雅宣先生著『神さまと自然とともにある祈り』51~52頁より)
 

この「祈り」から幸せな教員生活を送る知恵と愛と生命を得ることができます。

教職者のよろこび・使命の提案


  昨年の教育学会に参加した、M大学教育学部3年生のY.Sさんの感想文には「先輩方が、『褒めて認める教育』や『子どもの現象に振りまわされず、実相を拝んで接する』ことを楽しそうに前向きに実践されている姿をみて、改めて自分が目指している職業の尊さを感じることができました。『子ども達は神の子さん』をつねに心に刻んで、明るくメリハリのある教師になります!」とあります。

 現職の教員はじめ、教員を志す学生に「生長の家の教育」の魅力と希望、特に「祈り」を伝え、教職者のよろこびと使命を提案していきたいと思います。もって、教育界に夢と希望の光をともし、“新しい文明”の基礎作りに貢献していきましょう。
                                        K.O