2013年10月6日日曜日

脱いじめ問題 - こうすれば指導できる -


高校教諭のK.Oです。 

いじめも自然破壊も根は同じ
しずかに「大自然讃歌」を拝読しているときに、ふと思いついたことがありました。いじめも自然破壊もその原因、根は同じではないか。いじめは自分や自分たちのグループさえよければよいと、弱いものを虐げる、エゴ。自然破壊は人間さえよければ、他の動植物・鉱物はどうなってもよいという、また次の世代に核の廃棄物を残しても平気でいる、エゴ。そう感じたのです。子供たちは大人の自然破壊をしてきた後ろ姿を、また自己本位の部分を見ているのでしょう。すべては私たち大人の責任です。 

「大自然讃歌」(谷口雅宣先生著)3334ページには、 

されば仏道にて
「四無量心()これ菩薩の浄土なり」と説くに非ずや。
イエス・キリストも
「いと小さき者の一人に為したるは、
即ち我に為したるなり」と教え給う。
この自他一体の想いこそ
人の人たる所以なり。
四無量心は神の愛にして、
“人間・神の子”の証なり。 

 四無量心を自然界や教育(教え子や先生方)へ実践し、神の愛を与えることが私達の使命です。このとき生かし合いの美しい自然にもどり、教育では仲の良いクラスに、生き生きと明るい学校に生まれ変わります。 

生徒の実相を祈りましょう
かつて新1年生のホームルーム担任をしたときのことです。入学式の日に、担任するホームルームの生徒35人、一人一人全員と握手をして言葉を交わしました。強く握りかえしてくる子供、遠慮深く軽く握る生徒等々さまざまでしたが、私自身は子供たちと、こころが一つにつながったような気がしました。生徒も同じような気持ちを持ってくれたものと思います。最近、“つながり”、“絆”という言葉が大切にされていますが、自らの愛情の表現から生まれものと考えます。 

 生徒の指導にあたり、まず一人一人の良いところを認めて、引き出すことを実践していきましょう。そのためには、生徒の実相を祈ることが最も肝要なことです。 

 生長の家総裁・谷口雅宣先生は、『生長の家ってどんな教え?――問答有用、生長の家講習会』の中で次のように説かれています。 

  本当にあるものは実相世界で、それはすでに完全円満なんだから、「偽象」に注目するのではなくて「真象」に注目していけば、それが徐々に表現されていく――そう考えます。人々の良い点や社会の良い方面に心を向けるのです。失敗しているところではなく、成功している点を認める。(同書、111ページ) 

いじめ問題は必ず解決します。本来、子供たちは仲良しなのです。みんな仲の良い、明るいクラスを望んでいるのです。あなたのクラスもきっと、明るく元気な調和した学級になります。 
                                        K.O

四無量心とは、慈・悲・喜・捨の仏様の4つの無量の心のこと。

 

5 件のコメント :

  1. 生徒の一人一人と握手するなんで、素晴らしいです。僕はそういう先生と出会ったことがなかったです。いじめも自然破壊も根っこは同じなんですね。人間のエゴの現れです。みんなに実相があることをお互いが認めあうことが、問題解決の一歩になるのですね。まず自分の身近な人たちの実相を観じていきます。

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  2.  コメントありがとうございます。ニュース報道によると、いじめの数が増加しているようです。多くの先生方に、いじめは解決できることを、生長の家の真理を知ってもらいたいと思います。
     多くの先生方より、連絡をお待ちしています。

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  3. 三好本部講師が、『いのちの環』46号のコラムで、抗生物質や生長促進剤入りの餌をあたえていた30頭の豚の間で、いじめが起きたが、餌を天然のもにすることでいじまがなくなったことを紹介しています。人間も同じ生き物ですから、いじめの原因に食の問題があるかもしれません。ハンバーガーショップは、いつも若者で一杯です。お母さんの手作りの料理を食べている高校生も少ないのではないでしょうか? 今一度、食の問題も考える必要があると思います。

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    1.  食の問題は大変大事であると思います。とくに給食等で、アレルギーが原因で食べないという児童・生徒が多くなってきているようです。人間としての正しい生き方、自然と調和した生活全体を提案、発信していく必要がありますね。

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  4. K.Oさん、ありがとうございます。自然と調和した生き方の中には、「食事」も当然、含まれるわけですね。山菜とか根菜をちゃんと食べれば、健康を維持できることはよく知られています。今の若者ともっとも結びつかない食事かもしれませんが、各家庭で、こうした料理を造ることが大切ですね。

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