2013年11月18日月曜日

子どもはみな「観音様」

小学校教諭のY・Sです。
私が教員採用試験を受けたときの小論文の課題は「音」でした。その時私は,「ロジャース」のカウンセリング理論について記述し,最後に「観世音菩薩」について書いた覚えがあります。『すべての人々の心の声を聞いて救いをさしのべる観世音菩薩のように,私は子どもたちの心の声を受け止められるようになりたい。』そのような内容の文で締め括りました。結果はみごと合格。今の私がいます。
最近,その観世音菩薩(=宇宙に満ちる観自在の原理)について分かりやすく説かれた長編詩が世に出ました。私の一番好きな一節を抜粋させていただきます。

『天の童子答えて曰くー 「されど吾に完全は見えず,不備や欠陥不足・不如意の多き世界のみ見ゆるなり」。
天使い説き給うー それは汝が“神の子”たる証なり。汝の内に“完全”の宿る証拠なり。“完全”の尺度もちて自己を測り他人を測り社会を測るが故に,足らざることのみ見ゆるなり。“完全”の世界を今見んと焦燥すれば,不足を想い不如意を感じ苛立つ心起こるなり。現象の中に完全を求むることなかれ。現象は時間と空間の制約を通し実相が展開する過程なり。過程は常に中途にして完璧ならざること,楽曲が中途で完結すること能わざるが如し。汝,人生の楽曲を正しく味わうべし。曲の最中に完結を急ぎて声上ぐるは愚かなり。曲は必ず完結するが故に,心静かに曲の進行と転調を楽しむべし。世界の実相,必ず完全なるが故に,創造神を信じ人生の変化と多様な進展を味わうべし。』

              谷口 雅宣 著 「観世音菩薩讃歌」ー生長の家 発行ーより

子どもに限らず,人に対して不完全と見て苛立ったり,争ったりするのは,実はその奥にある「完全なるもの」を表現させたいという「愛」から発するのだとわかりました。その愛の表現を上手にすることで人間関係も,子どもとの関係もよくなるのだと思います。

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