2015年1月27日火曜日

再び「やさしい先生負けないで!」

小学校教諭のY・Sです。

今日は嬉しいことがあったので記事にします。私が小学校6年生の時に国語の授業で出会った詩があるテレビ番組で紹介され,何十年ぶりかでその全文を読むことができました。特にその詩の最後の節が今でもこ心に焼き付いています。後半のみ抜粋してご紹介します。やさしい心の持ち主は,決して「受難者」ではありません。それは,必ず「大いなるもの=神」に通じ,本当の本物をつかむことができる人だからです。私はこの詩が大好きだと仰っていた当時の担任の先生と今でも年賀状を交わしています。きっと詩の中の娘さんは,最も美しい夕焼けを後で見ることができたと思います。


やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。


             吉野 弘 詩集  「現代詩文庫」思潮社「夕焼け」より

2 件のコメント :

  1. 素敵な詩ですね。そう、やさしい心の人はそれだけきついですよね。他人の痛みがわかるから。だけど、そこをふんばって生きるしかないのでしょう。

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  2. 山本さん,コメントありがとうございます。
    やさしい心の人は必ずその心にふさわしい環境や境遇が周囲に現れると信じます。だから,負けないでほしいのです。

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