2017年10月21日土曜日

なぜ勉強しなければいけないの?

小学校教諭のY・Sです。

「なんで勉強しなければならないの?」という問いを子どもから受けたことは教師に限らず誰にでもあると思います。皆さんならどう答えますか?「子どもは勉強するのがしごとだからだよ。」,「勉強しないと立派な大人になれないからだ。(言っている人が立派な大人でない場合もある)」「いい学校に入るためだ。」等々。いずれも根本的に間違った答えです。子どもは勉強しなければならないのではなく,”勉強していい”のです。つまり勉強するもっと言えば学問をする権利が子どもにはあるのです。その機会と場,適切な条件を与える義務は私たち大人にあるのです。
   

     教育基本法 教育の実施に関する基本
(義務教育)ー1部抜粋ー
第五条 国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。
2 義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。
3 国及び地方公共団体は、義務教育の機会を保障し、その水準を確保するため、適切な役割分担及び相互の協力の下、その実施に責任を負う。

 そう,子どもたちは勉強をしてよりよい国家社会の形成者になる,簡単に言えば「幸せになる権利」をもっているのです。
それに関して私は時々子どもたちに,「慧可断臂」の故事を話します。子どもたちは真剣に聞いてくれます。ご参考まで。

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