2013年7月21日日曜日

「単位を下さい」と言われたら?


大学教授のM.Y.です。いま多くの大学では半期ごとのセメスター制がとられていますので、この学期末の7月下旬は、試験の時期ですね。この時期になると、学生から言われることがありませんか?「先生、単位を下さい」と…。

出来が良くないのに、大目に見て単位を「あげる」わけにもいかないし、かといって、頭ごなしに叱りつけてしまったら、反感を買うだけかもしれません。こんなとき、どうすればよいのでしょう?

私の場合は、いつもこう言っています。「単位は“もらう”ものではありません、自分の実力で勝ち取るものです。単位を取るために必要な条件については、ちゃんとした客観的な基準を設けています。皆さんは、その基準を満たせばよいのです。こちらはその基準に沿って、公正に評価します。自分の実力を十分に発揮して、正々堂々と単位を勝ち取って下さい」。

生長の家創始者・谷口雅春著『あなたは無限能力者』(楠本加美野編、日本教文社)14頁には、次のように書かれています。

ひとたび吾等が地球に生えた黴(かび)ではなく、太陽を造り、星をつくり、地球をつくり、それを秩序整然と運行せしめているところの宇宙的な力が自分自身だと云う自覚を得るときには、人間の弱小感は去り、劣等感は消え、勇気凛々乎(りんりんこ)として、活力は増大し、機略縦横どんな素晴らしい働きでも出来るようになるのです。

このように、生長の家では「人間は神の子で素晴らしい」と説きます。本当は素晴らしい実力の持ち主だと学生を信じていると、「その実力を発揮しなさい!」と遠慮なく激励できるのです。

そうすると、仮にその実力を発揮する努力が足りずに「不可」の評価を受けた学生がいたとしても、その評価には素直に従ってくれます。大目に見るのではなく、ただ頭ごなしに叱るのでもなく、温かい目で見守りながら毅然として学生を激励できる道がここにあるのです。

大学教授 M. Y.

1 件のコメント :

  1. 単位はもらうものではなく、自分の努力に応じて獲得できるものです。自分にはできないと決めつけている学生もいるのかもしれませんが、せっかく学習する機会が与えられているのに、もったいないです。ですから、人間は神の子で無限力があることを、おおくの学生さんにお伝え、やる気にさせることは、本当に素晴らしいことですね。第一、一所懸命勉強したことは、実ににつきますし、生涯の財産になります。

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