2014年4月13日日曜日

自己肯定感から大自然への感謝へと導く指導

小学校教諭のY・Sです。
今日はより具体的な指導法を書きたいと思います。
道徳や学級活動の時間に実践してみてください。Tは教師,Sは児童・生徒です。


T 「自分は大切にされていると思う人は?」
S 数人しか手を挙げません。
T 「では,今着ている服は自分で作りましたか?」
S 「いいえ。」手を挙げる人数が少し増える。
T 「今使っているノートや鉛筆,文房具類は誰に買ってもらったの。」
S 「そうだ。そういえば自分で揃えたものはひとつもない。」
T 「そう。みんなは大切にされているんだ。」


T 「では,みんなは目に見えない世界,つまり神様や大自然から大切にされているか?」
S 「・・・。」
T 「みんなはどうして生きていられる?」
S 「・・・。」
T 「難しいかな。では,何がなければ生きていられないと思う。」
S 「水。空気。太陽。食べ物・・・。」
T 「そうだね。普段は当たり前で気付かない多くのものにみんなは生かされているんだね。みんなが起きている間も,眠っている間も,一時も休まず心臓は動き,肺は呼吸してくれている。太陽はお礼を言わなくても,いつも暖かな光と熱を降り注いでくれている。みんなは,そのような大自然の一部なんだ。」


 子ども達の目は次第に輝き出し,中には合掌して空を拝み始める子どももいます。要は,如何に感謝すべきことに満ちあふれているかに気付かせる発問を吟味するかです。そのためには,教師自身が常に感動をもって日々の生活を送ることが大切です。それが日々の修養になると考えます。

2 件のコメント :

  1. 素晴らしい授業です。子供たちが自己肯定に気づくと、周囲の人たちや自然からの恩恵にも感謝できるんですね。本当にすごいです。

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  2. 山本さん,コメントありがとうございます。
    今年の「教育学会」ぜひ参加して,自然と共に伸びる教育の一端をご紹介したいです。

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