小学校教諭のY・Sです。
新年度がスタートして20日,1学期が始まって2週間ほどが経ちました。学校現場は相変わらず忙しいですね。「忙」という漢字は「心」が「亡くなる」と書きます。しかし,どんなに忙しくても「心」を亡くしてはいけないのが教育現場です。
私は業間時間(2時間目と3時間目の間の休み時間)には,どんなに忙しくても子ども達と一緒に校庭に出ることにしています。今は春爛漫で草木も生き生きしています。「ほら,オオイヌノフグリ,ヒメオドリコソウ,向こうの木に咲いているゲンコツくらいの白い花はコブシだよ。」など,草木の名前を教えてあげると子ども達は喜びます。何より,私自身が気分転換になります。
業間に校庭に出ることのメリットはまだまだあります。子ども達から授業では得られない情報を得ることができること。授業中には観られない子どものよさを発見できること。安全指導(特に低学年の)ができること。(万一,子どもがけがをしたとき,近くに教員がいたかいなかったかで,学校の責任の重さが全く違います)そして,一番は,他の学級担任の先生方がその時間に安心して丸付けなどの仕事ができることです。私はもう20年以上も学担をしているので,そうした「学級事務」をする時間を創り出すコツを知っています。
先生方,忙しいとは思いますが,時には子ども達と外に出て,野の花を愛でたり,太陽の暖かさや,風のやさしさにふれてみませんか。きっと「ゆとり」が出てくると思います。
このブログは、保育・幼稚園、小学、中学、高校、大学、学習塾で、子どもの可能性 を認め、引き出す教育を実践している7名の教育関係者によるブログです。それぞれ の成功や失敗の事例を交えながら、教育課題の解決方法を分かりやすくつづっていきます。
YS先生の子どもたちとの触れ合いが目にうかぶようです。休み時間は職員室へ直行し、コーヒーを飲みながら雑談をされるKI(?)系の先生方を見てきましたが、実に中身のない冗談か、自分の自慢話、更には同僚や子どもの陰口・・・そんな中、先生の少しでも子どもと触れ合おうとされている御姿勢には感動させられます。どうかこれからも無理のないように、子どもと接する時をもっていただきたいと思います。
返信削除福島のsionさん,コメントありがとうございます。
削除本当は若い先生こそ,子ども達と外でふれ合ってほしいのですが,現場の忙しさを思うと彼らにそれを強要することはできません。せめてベテランの私が行動で示すことで,気付いてもらえたらと願っています。
僕も中学で教育実習をした時に、ながながと雑談をしている教員を見て、幻滅しました。自分の自慢話、他の先生に悪口などなど。忙しいからこそ、時間を有効に使って、子供達と触れ合ってもらいたいです。
返信削除山本さん,コメントありがとうございます。
返信削除教員免許をお持ちなのですね。私も実習生を指導したことがありますが,心して範を示したつもりです。