2014年8月1日金曜日

「元気な教師」でいるために

小学校教諭のY・Sです。
 夏休みも三分の一が過ぎました。そろそろ1日くらい休みをとって家族サービスや普段やりたくてもできなかったことに時間をつかおうとしている先生方もおられるかと思います。世間では,「先生方は夏休みが多くていいですね。」などと皮肉を含んで言われることがあります。確かに週休二日が完全実施されるまでは,土曜日に出勤していた分の休暇のまとめ取りがあり,夏休みはけっこうありました。しかし,今はせいぜいお盆期間中に休めるくらいです。後は「年休(年次有給休暇)」で休んだり,早めに退勤したりします。夏休みは,子ども達が登校せず,授業はないので教材の準備や提出物のチェックなどの時間がない分,定刻に退庁(退勤)できます。
 では,授業のある日の先生方は何時頃退勤しているでしょうか?
 先日受けた研修会で,あるカウンセラー(臨床心理士・精神科医)の先生は,「できる教師ほど5時代には帰る」と話されていました。「そんな時刻に帰れるはずはないでしょう!」と多くの先生方は反論されるでしょう。特に中学校は「部活」指導があり,6時半ころそれが終わってから,学年会や授業の準備だから毎日9時・10時が退勤時刻という現実があることは承知しています。私個人の意見としては,「部活廃止」なのですが,エネルギーが有り余っている思春期の生徒達にとって,部活は必要なことで,問題行動の発生を少なくする効果があることも分かっています。でも,せめて7時には退勤できるように工夫できないでしょうか?先生が毎日9時,10時に帰宅して,くたくたになって帰り,家族との会話が減ったり,ストレスを家族にぶつけたりして,果たして「よい仕事」ができるのかどうか。「元気な教師」で心に余裕をもって子ども達とかかわれば,もっとよい指導が能率的にできると思いませんか?
 「忙しい」とは「心」を「亡くす」と書きます。先生がくたびれて「忙殺」されていて,子ども達によい影響を与えられますか?ちなみに私は平均して17:30には退庁します。早いときは退庁時刻の16:45にさっさと帰ることもあります。だからといって仕事が溜まることも,手抜きをすることもありません。いや,却って「よい仕事」をしていると自負しています。
 仕事は「質と量」で測られるといいますが,教師の仕事は「質」だと思います。「質」より「量」を尊んだ思想は「唯物論」です。だからでしょうか,たいして中身の無い仕事をだらだらと遅くまで,しかも子どもや保護者,同僚の悪口を話題にしながら職員室の明かりを皓々と点けながら学校に残っている先生は周りにおりませんか?電気などのエネルギーの無駄遣いですよね。それならば早く家に帰って,家族と団欒する時間をつくれば,翌日の英気を養え,仕事もはかどると思いませんか?
 「そんなこと言ったら今の仕事量をこなせないです!」と仰るならば,それもまた古い「唯物論」の呪縛にかかっているのではないでしょうか?
 では,仕事を楽しく集中して三分の一以下でできるようになるための方法を次回はご紹介したいと思います。

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