2014年9月2日火曜日

生徒の実相が現われる ― 生き生きホームルーム ―


高校教諭のK.Oです。

かつてホームルーム担任をしたときの体験を綴ります。
 

最近の生徒

漢字の校内テストが、年8回実施され、わがホームルーム(以下HR)は、学年で平均点トップを記録した。また、昨年6月の運動会では、1学年のなかで優勝を果たした。しかし成果を修めつつも、最近の生徒の変容ぶりには驚かざるをえないものがある。子供たちの変化に対応の難しさを感じている。

それは一言で言えば、指示に素直に従わない生徒の増加である。かつても1クラスに数人はいたものだが、最近ではクラスの1/4ないしは1/3がそうであるといってよい。その数がもっと増えると、学級崩壊ということである。具体的には、今のところ授業中はさほど問題はないものの、文化祭等の学校行事の準備作業や毎日の掃除、挨拶等に問題があるのである。指示しても、返事をしない。無視する。あるいは聞こえないふりをする。ひどくなると逃げるものも出てくるのだ。

これらの生徒の数がかつてより、驚くほどの勢いで増加している。そのようなグループができると、それを真似る雰囲気ができてしまう。HR担任はその一歩手前でくい止めなければならない。つい大きな声で怒鳴ったりしたこともあるが、そうすると一時はやるが、生徒はこころを閉じてしまい次の指導が困難になる。いつもいつも悪いところに目が行き、注意し、叱ることばかりで、私も生徒も暗くなってしまうようであった。
 

実相直視の祈り

そこで、徹底して祈ろうとこころに決めた。39名(入学時の在籍数)のひとり一人の生徒の実相を祈ることにした。「○○君は神の子実相円満完全ありがとうございます。○○君は○○でクラスに貢献してくれてありがとうございます。○○君は○○の良いところがあって素晴らしいです。ありがとうございます」と。毎日10~15分ぐらい、実相礼拝の祈りを続けた。自宅での早朝神想観のなかでも、生徒の実相を礼拝した。

具体的指導は、掃除、挨拶はできるまで繰り返しやらせた。一緒になってやった。あるときは褒め、またあるときは叱り、メリハリをつけた。

生徒の実相直視の祈りを始めたのが10月中旬ごろで、それから約1ヵ月経過した11月中旬ごろに変化が現われてきた。生徒が何となく素直になり、自ら動くようになったのである。HRの雰囲気が明るくなってきたようだ。掃除も自分たちからやるようになり、あまり言わない方がよいと思えるようになった。授業を担当する先生方からは、全体的によく集中し、授業がやりやすい等のお褒めの言葉をいただいた。
 

自分が変わればすべてが変わる

今思うと、一番変わったのは、この私自身であった。自分でも不思議なくらい、生徒の良いところに目が行く。そして褒め言葉として出てくるのである。いろいろな生徒が私をみがいてくれる観世音菩薩であるとわかった。また、生徒が意欲的になってきたことも大きな変化である。全く“自分が変わればすべてが変わる”とはこのことかと、喜びと感謝が湧いてくるのであった。

まだ問題はいろいろあり、生徒の現象も良くなったり逆もどりしたりすることもあるが、実相直視と適切な指導によって、問題は解決するとの自信を得た。

生長の家は素晴らしい。生長の家の教育こそは、今日の教育を正す、真理の灯だ!4月より本校を聖使命会に入れたが、神様のご加護をひしひしと感じる。

しかしながら女子生徒一人は、父母との不調和により家出をし、約2ヵ月後に消息がわかったが、12月に退学し進路変更をすることとなった。母と子に聖典『生命の教育』『人生はドラマである』や普及誌『白鳩』『理想世界』(当時)を渡し、近くの白鳩会の支部長さんを紹介して、幸多かれと祈った。

 その後、母親が生長の家の講習会に参加してくれた。
                                                                K.O

6 件のコメント :

  1. 素晴らしいですね! 祈りの力を実感しました。講習会に参加してくれたというところが、感動的でした。実相を祈ることはそう簡単ではないけど、実践していかなくてはいけませんね。

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    1. コメントをありがとうございます。母親が講習会場で挨拶をしてくれまして、私も大変嬉しく思いました。聖典もプレゼントしたので、種まきができたと思います。芽が出て来るのを期待しています。

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  2. やはり、ご自分が一番変わったということが、大きな成果ですね。生徒から教えられたということになるのでしょうが、それはKOさんが
    彼らの実相を視たからこそ、なのですね。いろんな気づきがある、体験をありがとうございました。

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    1. コメントありがとうございます。今も、生徒から学ぶことがあります。教員も生徒も共に学び合う、教え合うことなのでしょう。

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  3. この実相を直視することは、我が子にも応用できるわけですが、つい叱ってしまうことが多々あり、反省しています。良い面を見つけて声に出して表現していこうと思ってます。

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    1. コメントありがとうございます。自分の子供だと、私の場合、何かてれるところもありました。勇気が必要でした。

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