2015年4月1日水曜日

みんな神の子すばらしい!!

小学校教諭のY・Sです。



 新しい年度平成27年度がスタートしました。今年度も現場の教師の一人として,感じたことや実践したことなどを書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて,先日の土曜日,教区の小学生一泊見真会(生長の家の教えを一泊して学習,実践する小学生向けの集まり)で講話をしてきました。講話のテーマは「みんな神の子すばらしい」です。講話というと講師が一方向的に理論や実践方法をレクチャーするものですが,私は現役の小学校教諭なのでそれは苦手です。教師はできるだけ発言や発問を吟味して,子ども達から考えを引き出したり,大切なことに気付かせたりするのが小学校教育のいわば鉄則です。
 そこで今回は「講話」というより「授業」のようなことをしました。約40分,学活と道徳を合わせたような「授業」でした。その概略をご紹介します。
 
 先ず,導入として「Head,Shoulders,knees,And Toes https://www.youtube.com/watch?v=GkK-_OBe-0A」を行ってアイスブレイキングをしました。子ども達の気持ちがリラックスしたところでプリントを配り課題を提示しました。
 「プリントの左側に“わるいこと・わるいことば”右側に“よいこと・よいことば”を3つくらい 書いてください。」
 1~3年生向けの授業なので天使と悪魔のイラストを入れました。子ども達は悩んでいます。なかなか書けない子どももいます。そこで焦ってはいけません。「大丈夫,待ってるからゆっくり考えてね。」というような声がけをします。すると早速「だいじょうぶ」とよいことばの蘭に書く子がいました。5分ほど経ったらたくさん書いた子に一つ発表してもらいます。「じゃあ,○○君どうぞ。」すると,「よくできたね」「いっしょにあそぼう」「だいじょうぶだよ」などのよい言葉がどんどん出てきます。悪い言葉については大体予想されるものが出てきたのでここでは省略します。だいたいすべての子ども達が発表したら,発表したことを大いに褒めてから次の質問をしました。
 「みんなどうしてよいこと・わるいことが分かるのかな?」
 すると即座に「神の子だから!」という元気な答えが返ってきました。まさに期待していた答えでしたが,ここでその子をすぐに褒めません。他の子ども達に「みんな今の発表どう思う?」と問い返してみました。もちろん他の子ども達も「その通り!」といいました。ここで発表してくれた子を褒めます。「すばらしいね。みんな神の子だからよいことやわるいことがわかるんだね。」そして,「それじゃ,悪いことは神の子さんには必要ないから,捨ててしまおう!」といってプリントの左側半分を定規で切り取りました。(予めプリントの真ん中に点線を引いてあります。定規を使うのは,はさみより素早く切れることと,インパクトが強いためです。)
 「はい。それでは悪いことや言葉の書いた紙にさよならをして捨てましょう。」
 子ども達はそれぞれに紙をぐしゃぐしゃにしたり折りたたんだりしてごみ箱に捨てていました。よい言葉やよいことを書いたプリントは回収し,花丸とコメントを書いて後で返却しました。

 
 きっと参加した子ども達の心の中で「神の子の自覚」が高まっていると信じています。今回の「講話」(授業)は,生長の家で行う「浄心行」の子ども向けですが,学校の授業でも応用できると思いますのでぜひ実践してみてください。

2 件のコメント :

  1. 気づきは大切ですね。子どものころからこうした気づきが出来る子は、他への思いやりができる人になれると思います。自分さえよければいいという人間が多くなる社会には未来がない、と思います。

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  2. 悪い言葉を吐くとどうなるか?それは私自身、身をもっていやというほど体験しています。「悪い言葉を紙に書いて捨てる。」確かに浄心行に似ていますね。私も今度実践してみようと思います。

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