2014年3月12日水曜日

私の「東日本大震災」記録

小学校教諭のY・Sです。


 あの「東日本大震災」から昨日で3年の月日が流れました。東北地方の太平洋側に住む私も被災した一人です。今日はその体験を記録した一部を載せたいと思います。


 
 『その日,2年生を担任してしていた私は「帰りの会」を終え,「来週はお楽しみ会だからね。」といって子供たちを下校させました。その約5分後,1人だけ5年生のお兄ちゃんを待って教室に残っていた女の子がトイレに行った時,小さな揺れを感じました。すぐにその子を教室に連れ戻し,机の下に避難させた直後,大きな揺れが襲ってきました。30秒くらい経った時,いきなりゴーッというもの凄い地鳴りとともに教室が東西南北に揺さぶられ,「これはただ事では無い!」と感じました。「大丈夫!先生が一緒だから大丈夫!落ち着いて!」と机の脚にしがみつきながら必死で恐怖に耐えている女の子を励まし続けました。その間,約3分はあったでしょうか。地震が少しおさまったのを確認し,すぐに女の子の手をとって校庭に避難すると,既に全校児童が地面にへたり込んで,泣き叫んでいる子もいました。学校に残っている児童の全員無事を確認後,下校した児童の安否確認に私は走りました。ブロックが崩れ,道路は至る所で割れ,倒壊している家屋もある中,全員の無事を確認して学校に戻ったのは3時半頃でした。その後の様子は報道等でご覧になった通りです。』


 
 今でもあの日のことは忘れません。私の町は津波が来ない内陸部ですが、3分以上も続いた「烈震」と「激震」にもかかわらず、子どもたちに怪我一つなかったのは、保護者・地域、そして何より「職員の和」があったからだと今でも信じています。
 「東日本大震災」亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ。 合掌

0 件のコメント :

コメントを投稿